神奈川県にある藤沢駅の近く、利便性が高く、人も車も多い場所です。
交差点の真ん前にある三角の敷地でした。



銀行に求められる機能は色々ありますが、
まずは外観の視認性の高さを最初のコンセプトとしました。
ガラスを多用し、新しい最先端の銀行というイメージを織り込みます。

２つ目のコンセプトは、環境性能の高さです。
CO2排出量を抑えることはもちろん、エコな建物は
企業イメージの向上にもつながり、最近では必須項目とも言えます。



ガラス張りでありながらも、最新のエコガラスを用いて熱負荷を抑え、
かつ、通風を確保できるよう、細長いスリット開口部を設けました。
外観のアクセントとして、お洒落に彩りを加えます。

３つ目のコンセプトは格調高いエントランスホールです。
このエントランスホールは、特別な法人顧客等が利用します。
格調高さと同時に、やはり最先端のイメージを持たせるようデザインしました。



外観に用いたスリット開口部をモチーフとし、アルミパネルに照明を仕込んで
リズミカルな光の演出をします。いかにも銀行といった重々しさを避け、
軽快、かつ、高級感のあるエントランスホールとしました。
奥には明るい光庭を設け、緑の演出も加えます。



下の写真は上階のエレベータホールです。
ガラスブロックの柔らかい光と、硬質なアルミパネルの壁、
白とグレーをベースとした空間が特別な顧客を迎えます。



CASBEEという建築物を評価し格付けする手法があります。
省エネルギーや環境負荷低減といった環境配慮はもちろん、
室内の快適性や景観への配慮など、建物の品質を総合的に評価する手法ですが、
この建物は３つのコンセプトを元に様々な工夫で建物品質を上げ、
CASBEE　Aランクを獲得することが出来ました。